pie_logo_400px.png

mag.png

タイトル小.png

世界的な著名人の文字から、道ばたで拾った名もなき字まで。
くせ字蒐集家の井原奈津子氏が採取した、
めくるめく「くせ字」の世界を紹介する書籍『美しい日本のくせ字』が今秋発売となります。
こんな字を書く人は、いったいどんな人なのか?想像しながらお楽しみください!


メイン1.jpg



#005
佐藤修悦さんの字
(〝ゴシック体〟に取り憑かれた男)



 この字を書いた佐藤修悦さんは、「昔から字を書くのが苦手でね。
上手く書けなくて困ってたんだけど、ある活字を見て『これだ!』と思って。
それ以来、その字をマネして書くようになったんです」と言う。
その活字というのは、彼言うところの「ゴシック体」。
 「ゴシック体」というのは書体の種類のひとつで、
日本でいうと縦画と横画の太さが均等で、
起筆・終筆点に飾りのない書体のことを言う。

 警備会社に勤める彼は、2004年のJR新宿駅の工事現場で誘導係になった。
その際、声だけでは足りないと案内表示の文字をガムテープで作り、
そのわかりやすさとともに、文字の独創性が通行人に注目された。

8207150_2c5389ad0e_o.png

彼の作り出すガムテープ文字は親しみを込めて「修悦体」と呼ばれているが、
そのいわば原点となるのが、彼が何十年も前から書いているこの手書き文字だ。
「仕事で報告書をキレイに書くけど、特に周りの反応はなし。読めればいいという感覚でしょうね」。
 ところで「ゴシック体」にはかなりの種類があるが、佐藤さんがマネして来た書体は何だろうか。


ひとつの書体に魅せられた男…
つづきは本編にて!


33_修悦_全体1500.png

仕事の報告書

歩行者.png

歩行者


ぶつかり.png

ぶつかり

誘導.png

誘導


< #004目次へ#006 >




発売予定!.png


Profile
井原奈津子
くせ字愛好家。1973年、神奈川県生まれ。
多摩美術大学卒業後、主にエディトリアルデザインに関わる。
現在は筆耕、習字の指導などを行う。
「くせ字練習会」など手書き文字のワークショップも開催。