フェルメールの世界
拡大図でたどる静謐の物語
全作品、拡大で見る!世紀の大修復後、初公開の作品も収録
17世紀オランダの随一の人気を誇るヨハネス・フェルメールの絵画の細部に迫りながら、
この画家の多様な魅力に注目します。
【コンテンツ】
・フェルメールの生涯
・フェルメールの絵画
・近くもあり遠くもある接点
・色彩とデザイン
・頭飾り、頭部と顔
・カフス、袖、毛皮、生地と襞
・画中画
・製図、測量、秤量
・五感の4つについて
・室内と日用品
・窓と外の世界
・巨匠の筆づかい
・用語解説
・参考文献
・訳者あとがき
- Format:B5判変型
- Size:224×175mm
- Pages:288Pages(Full Color)
- Binding:ソフトカバー
- 発行元 :PIE International
- ISBN:978-4-7562-5472-6 C0071
- 著者:ゲイリー・シュヴァルツ 翻訳:熊澤 弘
ゲイリー・シュヴァルツ:1940年生まれ。ニューヨーク大学、ジョンズ・ホプキンズ大学大学院で美術史を専攻後、アカデミアではなく在野の美術史研究者として、編集・翻訳・出版に携わる。オランダ美術史研究所(RKD)所属、大学講師、ジャーナリスト、コラムニスト、展覧会キュレーター、コレクターや美術商のコンサルタント、オランダ・フランドル美術の美術館学芸員のための国際協議会「CODART」創設メンバー/ディレクター/ウェブマスター、ブロガー(1995〜)。レンブラント、ピーテル・ヤンス・サーンレダム、ヨハネス・フェルメール、ヒエロニムス・ボスに関する著書、オランダ絵画の世界やオランダ美術の感情に関する展覧会カタログ、主にオランダ・フランドル美術、美術館に関するあらゆるメディアに500以上の記事やコラムを執筆。
熊澤弘:東京藝術大学大学美術館准教授。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。東京藝術大学大学美術館常勤助手/助教、武蔵野音楽大学音楽学部音楽環境運営学科をへて、2017年4月より現職。オランダを中心とした西洋美術史、博物館学を専門とし、日本国内外の美術展覧会企画にかかわる。主な担当/監修展覧会としては「線の巨匠たち――アムステルダム歴史博物館所蔵素描・版画展」(2008年、東京藝術大学大学美術館他)、「Japans Liebe zum Impressionismus(日本が愛した印象派)」展(2015年、ドイツ連邦共和国美術展示館)、「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」(2017年、東京都美術館他)など。著書に『レンブラント 光と影のリアリティ』(角川書店 2011年)、『脳から見るミュージアム アートは人を耕す』(中野信子と共著、講談社現代新書 2020年)、訳書に『ヒエロニムス・ボスの世界』、『ブリューゲルの世界』(小社 2019年、2020年)など。