一本の木がありました。
ひとはみな、一本の木である。モノクロームの世界が美しい想像力を育む絵本
えんぴつ一本で描かれたモノクロの世界に、限りなくシンプルな言葉で綴られています。
そこに感じられる色や音やにおい、温度や空気感、 思惟や心の動き。
読むひとそれぞれの感性によって、物語は大きく豊かに広がっていきます。
人生と重なる一本の木の物語が、読む人の心を静かに温めます。贈り物にもぴったりの1冊です。
深い山あいの谷川の近くに
一本の桜の老木がありました。
やがて嵐が起こり、枝は折れ、
谷川に流されます。
一本の木は川を流れ、
やがて大海原を漂います。
どこにいてもどのようになろうとも
確かなことは、
自身が一本の木であるということ───。
言語:バイリンガル
- Format:A4判変型
- Size:250×221mm
- Pages:48Pages(monochrome printing)
- Binding:ハードカバー
- 発行元 :PIE International
- ISBN:978-4-7562-5719-2 C8793
- 作・企画:くすのきしげのり 絵・原案:ふるやま たく
くすのきしげのり:児童文学作家。徳島県在住。絵本『おこだでませんように』『メガネをかけたら』(小学館)『いちねんせいの1年間シリーズ』(講談社)をはじめ、教科書掲載作品『ええところ』(Gakken)『ともだちやもんな, ぼくら』(えほんの杜)等、200作品を超える著作は海外でも広く読まれている。
ふるやまたく:画家・イラストレーター。岩手県生まれ。宮城県在住。東北学院大学史学科卒。アニメーター、広告制作会社を経て、イラストレーション、個展、講演まで幅広い分野で活動。絵を担当した書籍として『あなたの一日が世界を変える』(PHP研究所)、『13枚のピンぼけ写真』(岩波書店)等がある。