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    新刊

    国際標準の性教育を日本の子どもたちへ!『女の子のからだえほん』編集者からのメッセージ・書店様の声紹介

    いよいよ発売になった『女の子のからだえほん』。みなさまの参考になるよう、編集者からのメッセージと、この本を読んでくださった書店様の声を紹介します。

     

    編集者・根津かやこ からのメッセージ

    日本の性教育は他国に比べて20年以上遅れてしまっているといわれています。 北欧などの人権先進国と比較して、というだけでなく、たとえば同じアジアの国と比較しても、お隣、韓国では小学校の教科書で人間の性交が図説されているのに対して、 日本では避妊についてすら中学校までの義務教育では習いません。 

    本書はフランスで女の子を持つ2人の母親がクラウドファンディングで制作した性教育のえほんです。外性器のイラストが表紙になっており、びっくりされる方も多いかもしれませんが、からだの構造から、性とジェンダー、性的同意、愛などの人権教育に及ぶテーマまで扱った良書です。日本人が苦手とする性教育のテーマをタブーなく正しく語り、尊厳の本質を明確に教えてくれる本書は、その公益性が認められ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークを獲得しています。 

    現在、世界の多くの国ではユネスコのガイダンスをもとに、学校での性教育を「人権」を基盤にした「包括的性教育」という考え方のもとに進めています。日本では生殖に関連する話だけが性教育と思われがちですが、国際標準では、性教育の範囲はもっと広く、「ジェンダー平等」や「多様性」なども重要視されています。 

    SNS に起因する被害など性犯罪も多様化する中、様々な要因で誰しもが、その被害者にも加害者にもなりうる現実があります。子どもたちが犯罪や社会に残る偏見的な考えから、自分自身や他者を守るため、誰もが当たり前のように性について学ぶことはとても大切です。 

    「自分は大切」そして同時に「他者も大切」という人権教育に根ざした性教育で学んだ客観的な知識は、子どもたちが幸せに生きていくための社会をつくる力となります。子どもたちはもちろん、大人にも、ぜひ読んでいただきたい大切なことを扱った本書を、一人でも多くの読者の手に届けることを目指しています。 

     

     

    書店様の声

     

    本の森セルバBRANCH岡山店 横田かおりさん

    昨今性教育に関する本が多く出版されていることに私自身は実は懸念を抱いている。自然に知ったり学ぶ過程において困ったことはなかったように思うからだ。けれど、「知りすぎる」ことの代償も視野に入れつつ、家に1冊性教育の本があってもいいのかなと思う。本と人には相性があるから、この1冊を強くおすすめすることはできないけれど、イラストの可愛さでも、内容そのものの実直さでも、”ピン”と来るものを感じたら、それはその人にとっての必要な本なので、ぜひ本棚に加えていただきたい。ちなみに私自身が今子どもで、家にこの本があったならドキドキしながら何度も読み返したと思う。

     

    金高堂 亥角さん 宇都宮さん

    ・学校図書館など図書館向けだと思う

    ・著者の伝えたいことは非常に分かりやすい。知っておくべき、話し合っておくべき内容。

    ・これまでにない内容なので平積みは難しいが”性教育”コーナーや”教育書”コーナーに棚差しでおきたい。

     

    金沢ビーンズ明文堂 島田さん

    思春期に知りたかったこと、知っておくべきこと。

    でも他の人には聞きにくい…。

    教えてくれないとわからないのに。

    この本は「こうすればいいよ」って教えてくれる。

    自分も他の人も大事にするために出会っておきたい本だと思います。

     

    書店員 本間悠さん

    正直な感想を書きますと、「今の日本ではこのような絵本は受け入れられないんじゃないか」とまず思いました。思ってしまいました。絵も、作品として美しくデフォルメされて描かれていますが、今日本に流通している他の類書の絵柄を見るに、それらとは一線を画すもの。大の大人の私でさえ、例えば「この本を子どもたちに読み聞かせてください」と言われたら、色々なことを考えてしまって、ちょっと抵抗があります。

    フランスで書かれたこの本は、今日本で流通している本とは、表現も、テーマも違います。この本と比べたら、今日本で流通している性教育を謳う本たちは、類書も多く出版されていますがかなりマイルドな内容に留まっています。でもそれらを、「良い」と選んでいるのは、臆病な私達です。日本人は直接的な表現を嫌うとか、奥ゆかしい国民性だとか言って、それらを選び続けて行った先……この本に到達するまでに、私達は一体どれだけの年月を費やすだろうと思いました。大人である私達が、子どもには早いとか遅いとか議論して、正しい情報を子どもたちに与えず、性についてやんわりとごまかし、向き合うことを避け続ける間に、一体どれだけの子どもたちが傷つき、犠牲になるのだろうと。

    「今どきの子どもは早熟だ」と言われるようになりました。私が小学校6年生で受けた生理についての授業を、娘は4年生で受けました。早い子は、その時点で、もう初潮を迎えていたと聞きました。成長に追いついていないのは、外でもない私達なのかも知れません。この本を読み、子どもたちが正しい情報を得て、自分の性に、自分の体に向き合い、その結果、何よりも自分自身を大切に、誇りを持って生きていってくれることは「遠く実現させたい理想」ではなく、「今すぐにでもそうなってもらいたい現実」なはず。

    どこかで一歩、進まなければ。変えていかなければいけない。子どもたちの幸せを願うなら、踏み出さなければいけない。この本に、私たちの、子どもたちの正しい一歩を託して!

     

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