化石を見るのがもっと楽しくなる!『きょうりゅうレントゲンびょういん』5月20日発売
レントゲンの撮影を通して、恐竜たちの体のつくりや特徴を楽しく学べる絵本『きょうりゅうレントゲンびょういん』(文・絵:キョン・ヘウォン 監修:真鍋真 訳:こまつようこ)が発売となります!
著者は恐竜が大好きで、恐竜をテーマにした絵本を数多く発表しているキョン・ヘウォンさん。本作が日本で発売されるのを記念して、キョン・ヘウォンさんにお話を伺いました。
キョン・ヘウォン
大学で英文学を学びながら絵本の魅力にはまり、2004年イラストレーターとして活動を始め、 2014年『特別な友達』(日本未邦訳)で絵本作家デビュー。代表作は『エレベーター』『私はライオン』『大きな秘密の友達』『君より大きい』(日本未邦訳)など。2018年『きょうりゅうレントゲンびょういん』で台湾OPEN BOOK優良図書賞を受賞。恐竜が大好きで、恐竜をテーマにした絵本を数多く発表している。
ーーいつから恐竜がお好きでしたか? 好きになるきっかけがあったのでしょうか?
私が幼い頃、韓国に「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」というアニメーションがありましたが、その漫画を見て恐竜が好きになりました。
絵本作家になり、最初に出版された絵本『特別なお友達』(日本未邦訳)で恐竜を描き始めましたが、それ以来ずっと恐竜の絵本を描くようになり、ずっと描き続けてもっと恐竜が好きになりました。
ーー1番好きな恐竜はなんですか? その恐竜の魅力についても教えてください。
ティラノサウルスが一番好きです。肉食恐竜の中で最も大きく、力が強い恐竜だと知っています。
巨大な頭や体に比べて弱くて可愛く見える前足を持っていますね。
私はあまりにも完璧に見える方より小さな弱点が見える方に魅力を感じるタイプみたいです。ティラノサウルスがぴったりそんな魅力的な恐竜のようです。それでこの本に登場させたんですね。
――本文ページや解説ページ、レントゲンの絵など様々なテイストの絵を描かれていますが、 どのような画材を使用されていますか?
本文で、X線の絵は黒い紙に白い絵の具で描きました。 X線の光が透過する体の部分は水をたくさん混ぜて透き通る感じに、骨の部分は絵の具をたくさん使って硬く見えるように描きました。
本文は水彩絵の具と鉛筆を使い、解説ページはペンを使いました。
――日本語版が発売になります。日本の恐竜が好きな子どもたちにメッセージをお願いします!
ずっと前に韓国の絵本作家たちと一緒に日本のちひろ美術館を探訪し、その周りの小学校を訪れ、日本の子供たちに会ったことがあります。
いまだにその時に出会った子供たちの、キラキラした目と明るい笑顔を覚えています。子供たちはとてもかわいいです。世界中の子供たちはみんな愛らしくて特別ですが、その時日本で出会った子供たちは本当に純粋で美しかったです。
多分その時出会った子供たちはもう大人になったでしょうが、また絵本で日本の子供たちに会うことを思うと、とてもドキドキしていますし嬉しいです。また機会があれば、日本の子どもたちに会いに行きたいです。
恐竜が大好きな大人と子供たちに出会えるなんて、どれほど楽しいことなのでしょうか!
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恐竜たちの悩みをレントゲンから読み解く、ユニークな恐竜絵本です。恐竜好きのかたは、ぜひお手に取ってご覧ください!