シキノメモリエ第13回:「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」-春の四-
前回の桃始笑(ももはじめてさく)と対になる感じで桜始開(七十二候のひとつ「さくらはじめてひらく」)を描こうかとも考えたのですが、同じようなものを描いてもちょっとな…ということで今回は雷乃発声という言葉から着想を頂きました。
春の来着とともに雷を生むお屋敷とそれを先導する従者たちが一緒にやってきた、というイメージです。最初は雷の飴玉を配ってまわる、人ではない者を描こうと考えていました。
雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)…七十二候のひとつ。二十四節気の春分(しゅんぶん)の末候、3月末から4月はじめくらいのこと。
Rough draft
構成ははっきり決まっていたのですが、画面を半分暗くする上で、春のふんわりした空気は消さないように清書の際は色の調整をしながら描いていきました。
(ホノジロトヲジ)
※このWEB連載の記載内容や告知は2016年〜2017年の公開当時のものです。現在と異なる表記もあります。ご了承ください。
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