シキノメモリエ第11回 : 「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」-春の弐-
今回は七十二候のひとつからタイトルとイメージを頂きました。 まだまだ気温の低めな時期が続きますが、あたたかくなってきた時の、地中に潜んでいた虫や動植物の動き出す気配と、それらの微細な命の動きが山肌から香り立つ様を想像してしまう単語だなと思ったので、そこを表現できればと考えて描きました。
霞始靆(かすみはじめてたなびく)…七十二候のひとつ。二十四節気の雨水(うすい)の次候、2月下旬くらいのこと。雨水の初候が、土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)。
Rough draft
春っぽさを意識して、淡くてふわっとした色彩を目指して構成しました。
霞始靆のひとつ前の土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)という言葉からも少しイメージを頂いています。
(ホノジロトヲジ)
※このWEB連載の記載内容や告知は2016年〜2017年の公開当時のものです。現在と異なる表記もあります。ご了承ください。