シキノメモリエ第3回:「贅燈篭 (ふすべどうろう)」-秋の弐-
今回のタイトルは季語ではなく、イメージからおこした造語(?)になります。
幼少期に森で見かけたオニフスベの、ふっくらするりとした質感が深い緑の中で異質な存在感を放っていたのを思い出し、ちょうど秋ごろに見かけたこともあり、絵にしてみたくなったのでした。食べれるよ と教えてもらって、安直にフレッシュチーズや生クリームの味なんかを思い描いたものです。
・オニフスベ…夏から秋にかけて、草地や竹林などに発生するキノコ。学名はCalvatia nipponica。
この絵の数秒後に燈篭がさくっと切られたり抉られたりします。さて味はいかほどでしょうか。
・Rough draft
構図も色も当社比でずいぶん速くに固まりました。
おかげでいっとう苦手な緑色の表現も個人的に好きな感じにできたように思います。緑色むつかしい…。
(ホノジロトヲジ)
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