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    ノアンティクの夢物語 第12夜「ロッキング・ホースの夢物語」

    ノアンティクの夢物語 第12夜「ロッキング・ホースの夢物語」

    少年の部屋はたくさんのオモチャで溢れている。

    ブリキの兵隊、テディベア、ドールハウス、汽車の模型…その中でも特にお気に入りなのは5歳の時にプレゼントされた木馬(ロッキング・ホース)だ。毎日、木馬に跨り、王冠を被り王様ごっこをしていた。

    月日が経つと彼にとっては随分と小さくなってしまったが、ずっと変わらない大切な宝物である。

    もうすぐ12歳になろうとしていたとある日、少年は突然姿を消してしまった。

    近頃、街で多発している“人さらい”によるものだと噂された。両親は毎日探し続けたが、とうとう見つけられなかった。両親は約3週間ぶりに埃が溜まりつつある少年の部屋に入った。すると、彼が大切にしていた立派で凛々しい小さな馬はどこにもなく、代わりに細く廃れた馬の骨がそこにはあった。

    ぽっかり空いた木馬の目からは涙が流れていた。

     

    “ロッキング・ホース”とは

    馬の形をした子供用の玩具。木製の玩具では歴史的に最も古いとされ、はじまりは紀元前までさかのぼることができる。現在のような形の揺り木馬は17世紀初頭に初めて登場し、19世紀のヨーロッパで大量生産された。しかし、20世紀の世界大戦と大恐慌によりロッキングホースメーカーは大幅に減少し、1960年代にはほぼ消えつつあったが、数人の職人が伝統的な技術を復元し現在へと繋がっている。

    text:まくらくらま

    次回の更新は5月中旬の予定です。お楽しみに。

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