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    #今月の本屋さん 本の学校 今井ブックセンター(鳥取県米子市)

    #今月の本屋さん 本の学校 今井ブックセンター(鳥取県米子市)

    みなさんは出版人や書店人のための研修講座を行っている学校が、山陰地方にあるのをご存じですか。「プリント・オン・デマンドによる出版流通改革」「書店SNSの可能性を探る」「小さな本屋の作り方と続け方」など、興味津々の講座を次々に繰り出し、業界人だけでなく一般の方も参加できる。それが「本の学校」です。そして今回は本の学校に併設の書店「本の学校 今井ブックセンター」をご紹介します。

    本の学校 今井ブックセンターは米子空港から公共機関で行くとバスを乗り継いで一時間ほど。車であれば約20分で着くので、お急ぎの方はタクシーやレンタカーの利用がよいかもしれません。時計台が印象的な建物の奥に、書店の入口があります。

    入店すると入口にいきなりハイデルベルグ製の活版印刷機が置いてあって度肝を抜かれます。ハイデルベルグはドイツの会社で、1850年創立。「世界で初めて活版の機械を自動化し製造したメーカー」と説明書きがありました。

    こちらは店内。中央の通路に移動式の、八角形の台が並んでいるのが特徴的です。

    店内が広々としているので、店長の竹田優さんに、県外からお越しのお客様におすすめの棚を伺ってみました。まずこちらは「山陰出身の方が著者の本」。パネルに「made in 小さな今井」とあります。「小さな今井」は、今井書店グループの今井印刷が運営する、自費出版の相談に乗ってくださるお店。そこで地元の方々が自分で作った本を、この棚では購入することができます。

    こちらの『米子の町家まちなみ八十八』は町歩きのためのブックレット。とてもよく売れているそうで、実際に目の前で購入されるお客様がいらっしゃいました。今井書店さんでしか購入できないようです。

    こちらは「山陰の本」の棚。

    「山陰のマンガ家」として、水木しげるさんや谷口ジローさんのマンガが面陳されています。お二人とも鳥取のご出身です。

    鳥取本の棚。『鳥取のトリセツ』がガッツリ積んであります。この昭文社さんのトリセツシリーズ、日本の各地を地学的にとらえたり、歴史をとらえたり、路線図でとらえたり、面白いですよ。個人的にとっても好きです。

    『これでいいのか島根県』『これでいいのか鳥取県』、そして鳥取県の平井知事による『鳥取力』。

    こちらはなんと今井書店限定復刻の本、筒井康隆さんの『霊長類 南へ』(2018年に今井書店限定で復刻されましたが、現在ではその他の本屋さんでも購入できるようです)。

    こちらは「活字鋳造機」。お店のところどころで活版印刷の機械に出くわします。

    店内中央にある円形の什器が目を引きます。

    これは充実の児童書棚・・・と思ったら、なんと!「PIE BOOKS」棚!パイの絵本がずらり面陳になっています。実は、本の学校 今井ブックセンターさんはパイの児童書特約店なのです。

    そのほか各地の特約店をこちらでご覧になれます。
    https://pie.co.jp/kids/

    店内には、本と暮らしのお店「SHIMATORI(シマトリ)」も併設されています。写真ではせなけいこさんや五味太郎さんの本と、キャラクターグッズを一緒に置いてあるように、本と本に関わる生活用品を提案しています。カフェもあるので、食事やスイーツを楽しむこともできます。

    なお2Fには、本の学校・郁文塾や、子ども図書室などがあります。また150年の歴史を持つ今井書店の貴重な歴史資料に触れることもできました。

    この今井ブックセンターさん、見どころが多すぎて紹介しきれないのが残念ですが、一日中楽しめる本屋さんです。店内を案内してくださった竹田店長は「コロナや電子書籍、インターネットなど、書店を取り巻く厳しい要因はいろいろありますが、お客様に喜んでいただけるような本をご提供していきたいと思っています。つねに挑戦し続けたいです」とおっしゃっていました。

    米子にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

    本の学校 今井ブックセンター Twitter:https://twitter.com/imaibc

    NPO本の学校 HP:https://www.honnogakko.or.jp/

    なお、NPO本の学校では2022年5月20日・21日にも、「書店人教育講座(春講座)」を予定しています。気になる講座ばかりなのでぜひチェックしてみてください。
    https://www.honnogakko.or.jp/archives/1642

     

    ~~以下、追加情報~~

    『米子の町家まちなみ八十八』を手に米子駅周辺を歩いていたら、前述の「小さな今井」を発見。デザイナーの川本祥平さんにご挨拶できました。

    「自費出版ギャラリー」にある本。『まめまめちょめちょめ』という絵本、なにこれかわいい!

    『生まれたよ!山陰柴犬』。自費出版でこんなふうにデザインして、印刷・製本してもらえるなんて、ちょっと相談したくなってしまいますね。本を作ってみたいなという方、ぜひ伺ってみてください。
    小さな今井 HP:https://chiisanaimai.jp/

    (文・写真:PIE 三芳寛要 撮影日:2022/4/23)

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    https://pie.co.jp/series/4860930/

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