おとぎ古書店の幻想装画【第22回】おやゆび姫(アンデルセン童話より)|夜汽車|PIE International

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〜あらすじ〜
むかし、むかし、子どもを授かりたいと思っている女の人がいました。その女の人は魔法使いのところへ行き、植えると子どもを授かるという大麦を買いました。女の人は家に帰って大麦を植えました。すると、そこからチューリップが咲き、花から小さなかわいい女の子が生まれました。女の子はおやゆびの半分ほどの小さな子だったので、おやゆび姫と呼ばれました。
ある日、息子のお嫁さんにしようと思ったヒキガエルにおやゆび姫はさらわれてしまいます。しかし、メダカたちがおやゆび姫を不憫に思って助けてくれました。今度はコガネムシが飛んできて、おやゆび姫をさらいます。しかし、コガネムシはおやゆび姫が自分たちと違う姿だと気づき、ヒナギクの花の上に乗せてどこかへ行ってしまいました。おやゆび姫は自分がコガネムシと友達になれないほど、みにくいのかと思って泣きました。おやゆび姫は夏の間、そこで一人ぼっちでした。やがて、おやゆび姫は、野ネズミのおばあさんに助けられますが、そこでお金持ちのモグラに気に入られ、求婚されてしまいます。しかし、おやゆび姫はモグラの家の通路に倒れていたツバメの看病をしようと決めて……。

 

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~Rough draft~
アンデルセン童話は情景の描写が美しく、例えばおやゆび姫にとって雪の一粒は大きな雪の塊が落ちてくるようなものだと表現しているなど、いつのまにか読み手は小さなおやゆび姫の目線になって旅をします。思慮深くて優しいおやゆび姫はツバメを救ったことで幸せな美しいお花の国へと旅立ちます。ラストはツバメとおやゆび姫のハッピーエンドも読みたかったかも…と思わせてくれる、切なくてかわいいおとぎ話です。ラフのときから、おやゆび姫とツバメのつながりを描写したいと思いながら、描きました。

次回は8月9日更新予定です! 次回もお楽しみに!!